太田胃散全部ゆめ

記録…?みたいな…?

 

『めいちゃんとおはようとおやすみを言い合うのがいちばんメンタルにいい気がする』

『私もそう思う!じゃあできる時は毎日言おうね』

 

そんな会話をした数日後にAちゃんからの連絡が途絶えてもう3ヶ月になる。

それまでは毎日、付き合いたてのカップルにも勝る頻度でやりとりをしていた。

 

 

連絡が途絶えるのは初めてではない。2020年の12月から2021年の7月までの間も、彼女からの返信は一切なかった。その間も私は今まで通りとはいかずとも、なるべく他愛のない内容を一方的に送り続けていた。

7月ようやく返事が来て喜んだが、特に理由は聞かなかった。『返してなくて本当にごめんなさい』という返信を見て、何も聞かず普段通りにすることにした。謝られるようなことは何もされていないのだ。ただただ、生きていてくれたことが嬉しかった。

 

 

今回は連絡が途絶えてからまだ半年も経っていないが、心配だ。

ちょうど彼女が春休みで実家に帰った時だったので、また普段の家に戻ったら返事が来ると思っていた。

もう春休みは終わっているのに、既読すらつかない。

2度目のこととは言えども心配で仕方がない。

彼女は訳あって実家とは別の場所で人と暮らしているが、それがとてもストレスだと話していた。実家から戻るのは嫌だろうなと思ったので、せめて帰った時に少し嬉しいことがあればいいと思い、内緒で家にプレゼントを送っていた。彼女が欲しいと言っていたものと、確実に喜んでくれそうな好きそうなものを選んで送った。きちんと届いているだろうか。今までもお互いにプレゼントを送り合うことはあったので大丈夫なはずだが、迷惑だっただろうか。

 

 

彼女のことを全部わかる訳では無いが、私のことを嫌いになったり面倒になったということはほぼ確実にないと言える。何年もの間やり取りをする中で、何度『めいちゃんとなら』『めいちゃんがいれば』『めいちゃんがいるから』という言葉を聞いただろうか。私も同じように思っていた。『めいちゃんが居てくれるなら救われる』と言っていた彼女が、私にさえ頼れなくなってしまったのならば、本当に深刻なのだと思う。悲しい。

 

 

男が大好きで自分のことしか考えていないような私が、Aちゃんと暮らせるなら私が働いて部屋を借りて2人で住んでもいいなと思っていた。本気で考えていた。二度と男と遊べなくてもいいからこの子が救われるのなら私も幸せだからそうしようかなと、でも今はそのタイミングではないなと思っていた。

なにか今彼女が辛い思いをしているのなら、はやくそうしていればよかったと私は一生後悔するだろう。

思えば私は男には抱いたことのない愛情を彼女に持っていたのだろう。

Aちゃんが今、私に縋る必要もなく幸せなのなら、本当に嬉しい。ただ願うことしかできない。